就活と履歴書。
2017年卒(現在大学3年生)の就活が今月から始まりました。
うちの会社も、新卒向けの説明会を行っているので、学生の皆さんが頻繁に
出入りをするようになってきました。
きっと就活生が気になるのは「履歴書」の書き方ですよね。
『履歴書の文字がきれいな人は、就活に有利なのでしょうか?』
素直に答えると、有利と言って良いと思います。
かく言う私が、その後の転職活動含めて、書類選考の通過率が8割。
その8割の中で、手書きの履歴書で落ちたことがありません。
ということは、手書きの書類選考の勝率は10割。こりゃすごいな(笑)
内定率ではなく、あくまでも「書類選考の通過率」です。
私も永らく人事・採用の仕事をしているので、思うことはいくつかあります。
手書きの履歴書は、目に留まります。「おっ」と思う。
他のほとんど大多数の履歴書が、WordやExcelだからです。
ちょっとテクニック論ですが、Word/Excelの履歴書は100%「内容」での勝負です。
よほど目を引くキャッチフレーズや経歴が無いと、人事の目には留まりません。
これが手書きだと「外見30%・内容70%」となり、人事の注意が分散されます。
また、自己アピールの「アシスト」を手書きがしてくれることもあります。
『私の強みは、コミュニケーション能力です』
同じような、「金太郎アメ的な」履歴書を何回見てきたことか。アウト!
けど、『コミュニケーションや心の通い合いを重要視しています』と手書きで
書いてあると「お!本当にコミュニケーションが得意な人なのかもしれない」と
僅かながらですが、人事の期待値が上がるわけです。
手書きは、言葉に「説得力」を与えます。
いくら気遣いや気配りさをアピールしても、文字が散々ならば、なかなか信用を
得るのは難しいかもしれないですね。
ただし、就職活動の勝敗を決するのは(もちろんですが)
履歴書など書類の「内容」と、面接での立ち振る舞いや受け答えで決せられます。
手書き文字は、面接というその次のステージに行けるための「作戦」「戦略」と
言ってもよいかもしれません。
また、手書きだと、特に履歴書は書くスペースは限られているし、文字の大きさも
一定しないので、簡潔な表現でどれだけ手書きでインパクトを残せるか、おのずと
考えるようになります。
頭の中で内容を整理し、相手の人事が読みやすいよう、文字の大きさと必要な行数を
考えながら、間違いの無いようにゆっくりと履歴書を仕上げていく。
このプロセスを経験することが、手書き文字を「立体的に」身体に覚えこませるための
良い訓練となります。この緊張感が、文字を育ててくれます。
そして、昨日のブログの通り、一番大切な「名前」については、他の文字よりも
キレイになっていること。
何かのマニュアル本ではなく、自分で考えた言葉を、自分で書き上げていく。
文字がキレイなら、その内容を見事にアシストしてくれます。
言いたいのは、キレイな文字は、自分の背中を要所要所で押してくれるものです。
0コメント